2014年4月19日土曜日

南三陸町へ行ってきました

先日、南三陸町にある小さな仮設住宅へボランティアマッサージに行ってきました。

東京から4名、石巻から1名のセラピストが向かいました。


今回、こちらを訪問することになったのは
石巻のセラピストさんのお友達が南三陸町の方で、
その方が仮設住宅で避難生活を送っている松岡さんという女性とお知り合いだったことがきっかけでした。


松岡さんは仮設住宅の一角で「まゆ工房~彩(いろどり)~」を営んでいらっしゃいます。
繭玉を使ったまゆ細工。
震災で仕事を失った女性を雇用し、工房を立ち上げたそうです。


「どんどんボランティアが減ってきていて、
近くに体のケアができる整体などないのです。ぜひお願いしたいと思います。」

と松岡さんからお話を伺いまして

「実際に現地を見たい。お話を聞きたい。」という思いと
「福島の米ぬかホットパックのように販売支援のお手伝いができるかも。」
と考え、訪問することになりました。

松岡さんご自身、お家だけでなくご両親も津波で亡くされたそうです・・・。


南三陸町は行方不明の方も合せて約800名の方がお亡くなりになりました。


最初に訪れたのは
職員の女性が直前まで避難のアナウンスを続けた防災センターへ。

高さ12メートル、3階建ての建物は骨組だけになるほどの津波が押し寄せました。

献花をして黙祷を。

周りにはもっといろんな建物があったそうですがなにもなく、ただ、更地になっていました。



近くにある「さんさん商店街」へ。
被害にあった商店の方が集まって、仮設商店を営んでいます。
出来た当初はテレビで紹介されたり、復興支援にと訪れた方も多かったようですが
経営が成り立たず、閉店になったお店もあるそうです。


あの大津波が来たとは思えないほど
静かでキラキラと輝き、とても美しい穏やかな海でした。


仮設住宅へ向かいました。
戸倉という地区にある仮設住宅は18戸。


最初に訪れてくれた方は94歳。
とても90歳を超えているようには見えません。

津波が押し寄せたとき、
息子さんやお孫さんが高台へおぶって逃げてくれて助かったのだそうです。


「マッサージはしないよ。
話をしにきただけ。」とおっしゃていましたが

セラピストの一人が
「手だけでもマッサージしませんか?」なんてお体に触れながらお話を聞いていると
「気持ちいいね~。」と最後には自分から靴下を脱いで足を出していました。

すばらしい。
わたしたちにとって、この瞬間がたまりません。




みなさん、こちらからなにも言わなくても
ご自分から「家が流されてね・・・。」と震災当初のお話をしてくださいました。



にこにこと笑って
「気持ちいいわ~」と施術を喜んでくださっていたご婦人。

近くで施術をうけていた男性が
「あの人は目の前でだんなさんが流されたんだよ・・・。」というお話もうかがいました。


3年経ったとしても
想像を絶する悲しみはけして消えない。

小さな港町。
普段ほかの地域の人と接することが少ないからこそ話したいのかもしれない。

これからが傾聴が必要なときなんだな、と感じました。


かといって暗い様子は全くなく
みなさん、親戚同士のように仲が良くて、冗談を言い合い、すごく元気で明るい。

この強さはなんだろう?

「仕事場が楽しいから、熱が出ても行くのよ。
笑うと元気になるからね。」と。


笑うと免疫をあげるといわれていますが
みなさんの元気の源はここなのかな。


漁業を営んでいらっしゃる方が多いこの町は
家だけでなく、商売道具である船を失った方は9割。
震災後は共同で船を使って漁に出るそうです。


女性はみんな、親指の爪を伸ばしていました。
わかめの芯を爪を使って取るのだそうです。
そして、手ががっしりとしていて職人の手でした。

春はわかめ漁の季節。
男性が漁に出て、女性が加工します。



今朝採れたてのわかめや
前日に酒蒸しをして用意してくださっていたホヤなど、たくさんお土産をいただきました。

どれも新鮮で海の味がしました。

震災前は
海のものも畑のものもほとんど自給自足の生活だったそうです。



「次はいつ来るの?あした?来週?」
なんておっしゃていただいて、すごくうれしかったです。


こちらの仮設をご紹介くださった方からメッセージをいただきました。

『戻れぬ過去より、進める未来に向かって皆でがんばっています。わが町に来てくれてありがとう』

またぜひ伺います。


今回もたくさんの方のご縁のおかげで実現したボランティア。
ほんとうにありがとうございました。


できることを、できることから。

まだまだわたしたちにできること、たくさんあります。
これからも繋がって、前へ進んでいけるよう応援したい。

支援するだけでなく、
産業や人との交流などもっと循環させていくこともやってみたいな、と思いました。

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